40歳になったらジャズを聴こう

クリスマスに聴きたくなる!オスカー・ピーターソンのプリーズ・リクエストは、温かくてやさしい気持ちになれる素敵なピアノトリオアルバム

初心者におすすめのジャズ
オスカーピターソン・プリーズリクエスト

We Get Requests

The Oscar Peterson Trio

ジャズを好きになるには訓練が必用です。たくさんジャズを聴き、ジャズに慣れないといけません。

ジャズに慣れるにはまず、ピアノトリオから入るのが一番の近道かもしれない。

ぼくたち日本人は、子供の頃からピアノの音を聴きながら育っているので、ピアノトリオのジャズには抵抗が少ないと思います。

オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト」は、ピアノトリオのアルバムでも一際人気の高い名盤です。全曲スタンダードな曲で構成されているから、どこかで聴いたことのあるメロディーがあるかもしれない。

このアルバムが人気なのは、もちろん曲と演奏がとても素晴らしいからなんだけど、録音が素晴らしいというのも大きな理由です。

とにかく音が良い。

特にレイ・ブラウンのウッドベースの音が、生々しく録音されています。そうそう、ウッドベースこそがジャズなんだよなあ!と、ぼくはこのレコードを聴くたびに思います。

ぼくのフェイバリットはB面の1曲目「You Look Good To Me」。

キラキラしたピアノのイントロの後、レイ・ブラウンの温かくて素敵なベースソロが続き、ゆったりとしたリズムで曲が進む。

ジャケット写真のように、メンバー全員がニコニコ笑顔で、楽しそうに演奏している姿が音から伝わってきます。

そして次第に演奏は盛り上がっていき、いよいよサビに入るその瞬間、ドラムのエド・シグペンがハイハットを「シュッ!」と鳴らすんだけど、このシュッがもう絶妙なんですよ。

エドさん、よくぞあそこでシュッを入れてくださった(ぱちぱちぱち)。

ここで演奏は最高潮に達し、そのあとはまた静かにテーマへと戻りフィナーレを迎える。あーもう終わっちゃうのか、といつも感じます。

ぼくはクリスマスのシーズンになると、このアルバムが無性に聴きたくなります。

とても温かくてやさしい気持ちになれる、そんな素敵なジャズアルバムです。

WE GET REQUESTS V6-8608 A STEREO

We Get Requests V6-8608 A STEREO

  • Oscar Peterson(p)
  • Ray Brown(b)
  • Ed Thigpen(ds)

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