この記事を読んでいるあなたはおそらく、ジャズに興味があるけど何から聴き始めたらよいのかわからずネット上をさまよっている方ですね?
では手っ取り早く、結論から申し上げましょう。
ジャズ初心者が聴くべき10枚はこれだ!
- リラクシン(マイルス・デイビス)
- ブルース・ムーズ(ブルー・ミッチェル)
- フリー・フォー・オール(アート・ブレイキー)
- フルハウス(ウェス・モンゴメリー)
- モーニン(アート・ブレイキー)
- ヴィレッジ・ヴァンガードの夜(ソニー・ロリンズ)
- バードランドの夜(アート・ブレイキー)
- プリーズ・リクエスト(オスカー・ピーターソン・トリオ)
- アンダーグラウンド(セロニアス・モンク)
- チェットベイカー・シングス(チェット・ベイカー)
ジャズっぽい雰囲気の音楽をカッコイイとは思うけど、いざ本物のジャズを聴くとだんだん苦痛になり、最後には「やっぱり自分にジャズは合わない」という結論に達する。
音楽ファンの方なら、一度はそういう経験をしているのではないでしょうか。
ぼくもそうでした。若い頃はロックに夢中で、ガンズ・アンド・ローゼズなどの威勢の良いハードロックにはじまり、そこから往年のエアロスミスやストーンズへと行き、ぺイヴメントやベックといったローファイムーブメントにも乗っかって、やがてエレクトロニカも聴き漁り、ついにはジャズにもチャレンジします。
しかしジャズだけは良さがさっぱりわからない。トランペットやサックスの音がどうにも好きになれない。ピアノやギターはいいけど、管楽器の音がダメ。
音楽も最初のテーマ部分はいいとしても、それ以降のソロのパートになると、何を演奏しているのかわからない。再びテーマに戻るまでは修行のような時間を過ごし、やがて聴くことを諦め、CDのストップボタンを押し、もうジャズはやめとこうと決心します。
しかしジャズへの憧れは、なかなか消えませんでした。なぜかわからないけど、ぼくの心にしつこく居座り続けました。ジャズという言葉の響き、聴く者に媚びない芸術的雰囲気、今は良さがわからないけど、いつかは理解したい、好きになりたい、そう思いました。
ジャズを好きになるには訓練が必用
40歳を過ぎたとき、ぼくはジャズが好きになっていました。もちろん、40歳の誕生日に突然ジャズが理解できたわけではありません。ジャズを好きになるには、実は訓練が必要です。ええええー?ですよね。
好きになるために訓練が必用な音楽なんて、訓練してまで好きになる必用あるの?という気持ち、わかります。でもこれは事実です。ジャズは訓練してはじめて、わかるようになるのです。
そしてこれだけは断言できます。訓練してまで好きになる価値が、ジャズにはありました。
では、どのように訓練すればいいのか?答えは「初心者が聴くべきジャズを繰り返し聴くこと」です。名盤100選などに惑わされず、初心者が聴くべきジャズを適切に選び、それを繰り返して聴くことが大事です。
そう、決して「カインド・オブ・ブルー」から聴きはじめてはいけません。
初心者はカインド・オブ・ブルーから聴きはじめたらダメ
ぼくは20代の頃も、30代の頃も、ジャズに憧れてたびたびジャズの名盤を聴いては挫折してきました。今度こそ好きになれるんじゃないかと期待して聴くんだけど、何度聴いてもダメ。ジャズを聴いてる自分に酔うことはできても、心の底から好きになることはありませんでした。
なぜ当時の自分に、ジャズの良さがわからなかったのか?それはもちろん自分が未熟だったからなんだけど、それとは別に、カインド・オブ・ブルーのせいでもあったのです。
Googleで「ジャズ 初心者」と検索すると、いろんなサイトでマイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」が紹介されています。超名盤だから、初心者はまずはこれを聴け、と。
村上春樹のノルウェイの森にも登場するこのアルバムは、ジャズ史上最も売れた(そして今なお売れ続けている)アルバムです。
もちろん名盤なんですけど、実は初心者向けではありません。というか、初心者が聴いたらダメなアルバムです。
ぼくはまさにこのカインド・オブ・ブルー被害者で、ハタチの時にジャズに詳しい人から勧められてはじめて聴いたジャズがこれでした。わかるわけない。いきなりこれを聴いてジャズを好きになれるわけがない。
初心者がカインド・オブ・ブルーを聴いて抱く感想はきっとこうです。「うーん、いかにもジャズっぽい雰囲気だし、夜を感じる音楽だなあ、こんなの聴くなんて俺も大人になったもんだ、しかしまあ、なんて退屈な音楽なんだ!」
カインド・オブ・ブルーから聴きはじめて挫折した人、世界中にたくさんいるはずです。だって一番売れてるんだから、一番わかりやすいと思いますよね、普通。でもそうじゃない。ジャズは「普通」じゃないんです。
初心者がまず聴くべきジャズアルバム
ということで、回り道をしてようやくジャズを好きになれたぼくが、昔のぼくに聴かせたいジャズアルバムを10枚紹介します。もし、この10枚を最初に聴いていたら、絶対にもっと早く、ぼくはジャズのことが好きになれたはずです。
リラクシン
マイルス・デイビス
リラクシンは多分、ぼくがこれまでに一番再生した回数の多いレコードです。全曲すばらしいけど、なんといっても1曲目の「If I Were A Bell」が良いのです。
最初の1音から最後の1音まで完璧で、この演奏の中にムダな音なんてひとつもないし、もちろん足りない音もない。小学校のチャイムのようなイントロを聴くたび、ぼくは心が踊ります。
リラクシンは、ジャズ初心者にうってつけのキャッチーなジャズアルバムで、何度聴いても飽きない本当の名盤です。このアルバムが録音されたのは1955年、マイルスが30歳の時。彼は死の直前、この時期に録音した演奏を「今でも誇りに思う」と言い残しています。その事実を知った時、ぼくはとてもうれしかったです。
ぜひレコードかCDを買って、繰り返し聴いてみてください。きっとジャズの楽しさ、素晴らしさがわかってくると思うから。そう、リラクシンは楽しい。カインド・オブ・ブルーの暗さ・重さとは対照的に、明るくて軽やかなんです。
ブルース・ムーズ
ブルー・ミッチェル
大抵のジャズアルバムがそうであるように、このアルバムも、1曲目にキラーチューンが配置されています。それが「I’ll Close My Eyes」です。
ウィントン・ケリーの宝石のように美しいキラキラしたピアノイントロからはじまるこの曲は、数多くのジャズファンをノックアウトしてきました。
そしてブルー・ミッチェルのトランペットはまっすぐで、さわやかで、技巧に走らず、とても綺麗なメロディーを紡ぎます。
そこにセンスの塊であるウィントン・ケリーのピアノが絡んでくるもんだから、聴くたびにぼくは「ジャズっていいなあ」と、小さな幸福感に浸るのです。サム・ジョーンズのベースも実にいい。
ジャズ通であるタモリさんも、自身が選ぶジャズアルバムべスト20の中にこれを入れていました。
コルトレーンのような深い精神性はない。モンクのような突出した個性もない。マイルスのような革新性もない。しかし、ジャズの美しさや楽しさが、このアルバムにはぎっちりと詰まっています。
フリー・フォー・オール
アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
ジャズは決して「お洒落なラウンジBGM」ではない。このアルバムのタイトルトラックを聴けば、そのことが一瞬でわかります。
そのへんのやわなハードロックなんかよりも遥かに激しく熱く、そしてカッコいい音楽がここにあります。
それにしてもタイトルトラック「Free for All」で聴けるアート・ブレイキーの激しすぎるドラミングはいったん何なんだろう。もしかしたら何かに対して、彼は激しく怒っていたのかもしれない。
感情の赴くまま、怒りをドラムキットに叩きつけるような演奏には圧倒されるし、ちょっとうるさすぎるんじゃないかという気もするけれど、たぶんこのうるさすぎるドラムじゃないと、Free for All のマジックは成立しないんだと思います。
今の時代に聴いても全く古さを感じさせない、シダー・ウォルトンによるピアノのイントロ。この物悲しくも先進的なイントロで、「Free for All」の運命は決まったのだ。
フルハウス
ウェス・モンゴメリー
ジャズ初心者にとっての大きな障壁は「管楽器の音」です。トランペットやサックスの音は、はじめ耳障りに感じます。これはもう、繰り返し聴いて慣れるしかないんですが、それにはどうしても時間がかかります。
それならギターから入ろうということで、このアルバムです。ギターの音なら、みんな抵抗ないですよね。
このアルバムでのウェス・モンゴメリーのギター演奏は、とにかくかっこよくてゴキゲンです。ロックミュージックのギターソロと、同じような感覚で聴けると思います。
ぼくもジャズ初心者の頃、これをよく聴きました。A面もB面もどちらもすばらしいけど、特に「BLUE ‘N’ BOOGIE」がすばらしい。疾走感があり、メンバー全員がぐっとヒトカタマリになって、実にスリリングな演奏を聴かせてくれます。
ジョニー・グリフィンのソロは見事。終盤で「テレレレー」を繰り返すところで、お客さんも「いぇーい」となり、そこからウェス・モンゴメリーのギター、ウィントン・ケリーのピアノと短くリレーをし、最後はドラムの短いソロを経て一気にクライマックスへと向かう。この締めの展開が、本当にカッコイイ。
初心者にもとっつきやすく、ある程度ジャズを聴きこんできた中~上級者が聴いても楽しめる。それが本当の名盤だとしたら、フルハウスはまさしく本当の名盤です。
モーニン
アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
これはとても有名なジャズアルバムで、タイトルトラックは誰もが一度は耳にしているのではないでしょうか。
はじめに断っておくと、ぼくが好きなのは1曲目のタイトルトラック「Moanin」と、ラストの「Come Rain or Come Shine」の2曲だけです。他は正直イマイチです。
それでもこのアルバムをお勧めするのは、Moaninという強力な曲があるから。ぼくが懸命にジャズを好きになろうと努力していた時、このMoaninという曲のおかげで、これまで固く閉ざされていたジャズへの扉がぱあーんと開けたのです。
Moaninを繰り返し聴いていると、いつのまにかジャズがしっくりくるようになり、やがてMoaninのあの印象的なイントロ(NHKの某番組のテーマとしても使われました)、リー・モーガンの素晴らしいソロ、そして一度演奏をクールダウンしてから徐々に音量を上げていくクライマックスを聴きながら、ぼくは涙すら浮かべていました。ああ、やっとわかったぞ、と。
今でもMoaninのイントロを聴くと、ジャズが「わかった」あの瞬間が思い出されて、なんともいえないセンチメンタルな気持ちになるのです。
ヴィレッジ・ヴァンガードの夜
ソニー・ロリンズ
「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜」を聴くと、ぼくはいつも薄暗い地下のジャズクラブを連想します。
ニューヨークの片隅、地下へと続く階段を降りていくと、狭いジャズクラブがあって、目つきの悪い人たちがなぞの煙を吐き出しながらステージを取り囲んでいる。彼らを見下ろす格好でハイになったソニー・ロリンズたちが、薄ら笑いを浮かべながら、とんでもなくカッコいいジャズを演っていく。そんな情景が頭に浮かぶのです。ぜんぶぼくの、勝手な想像ですけど。
テナーサックスとベースとドラムの3人編成によるライブ盤。ピアノがいないバンド編成って珍しいんです。ピアノがいないぶん、ロリンズの男らしいぶっといテナーの音が際立ちます。
ぼくは2曲目「Softly As in a Morning Sunrise」でのウィルバー・ウェアのベースが、とても好きなんです。こんなユニークなベース演奏、他では聴いたことありません。曲名の邦題は「朝日のようにさわやかに」ですが、ここでの演奏は、ぜんっぜんさわやかじゃない。むしろ間逆。それもまた面白いのです。
今はどこのお店もBGMにイージーリスニング的なジャズを流しているから、世間のジャズに対するイメージが「無害なBGM」になっているような気がします。いやいやいや、無害だなんてとんでもない。このアルバムを(できれば大きな音で)聴けば、ジャズをただのお洒落BGMだなんて、口が裂けても言えないはずです。
バードランドの夜 Vol.1
アート・ブレイキー
これがジャズだ!と、よく言われるアルバムがこれです。ハードバップ時代の幕開けとなる1954年のライブ録音。バードランドというジャズクラブで繰り広げられた、熱くて熱くてとにかく熱い、伝説の名演を聴くことができます。
アルバム冒頭、メンバー紹介をするMCピー・ウィー・マーケットの甲高い声からはじまるんだけど、この声が良いんですよね。観客とミュージシャンのボルテージをぐっ上げる、まさに名ナレーションです。
そんな彼の冒頭のナレーションは「Announcement by Pee Wee Marquette」というタイトルで、1曲目としてクレジットされています。メンバー紹介のナレーションが「曲」になるっていうところに、なんだかジャズを感じませんか?
それに続く2曲目「Split Kick」は本当にカッコよくて、ジャズに目覚めた当時のぼくは、この曲を何度も何度も聴きました。わずか26歳で亡くなる悲運の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンの素晴らしいソロを聴くたびに、ちょっと涙が出たものです。(実話)
プリーズ・リクエスト
オスカー・ピーターソン・トリオ
オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト」は、ピアノトリオのアルバムでも一際人気の高い名盤です。全曲スタンダードな曲で構成されているから、どこかで聴いたことのあるメロディーがあるかもしれません。
このアルバムが人気なのは、もちろん曲と演奏が素晴らしいからなんですが、録音が素晴らしいというのも大きな理由なのです。
とにかく、本当に音が良い。特にレイ・ブラウンのウッドベースの音が、生々しく録音されています。そうそう、ウッドベースこそがジャズなんだよなあ!と、ぼくはこのレコードを聴くたびに思います。
ぼくのフェイバリットは、B面の1曲目「You Look Good To Me」です。
キラキラしたピアノのイントロの後、レイ・ブラウンの温かくて素敵なベースソロが続き、ゆったりとしたリズムで曲が進みます。ジャケット写真のように、メンバー全員がニコニコ笑顔で、楽しそうに演奏している姿が、音からすごく伝わってきます。
そして次第に演奏は盛り上がっていき、いよいよサビに入るその瞬間、ドラムのエド・シグペンがハイハットを「シュッ!」と鳴らすんだけど、このシュッが、もう絶妙なんですよ。エドさん、よくぞあそこでシュッを入れてくださった(ぱちぱちぱち)。
ここで演奏は最高潮に達し、そのあとはまた静かにテーマへと戻り、フィナーレを迎えます。ぼくはいつも、ああーもう終わっちゃうのかあ、と感じます。
クリスマスシーズンになると、このアルバムが無性に聴きたくなります。とても温かくて、やさしい気持ちになれる、そんな素敵なジャズアルバムです。
アンダーグラウンド
セロニアス・モンク
セロニアス・モンクというピアニストは、モダンジャズ界きっての変人で、いわば個性のカタマリ、完全なるオンリーワンの存在です。
不協和音を出したり、わざとタイミングをずらしたり、変てこなメロディーを弾いたり、その独特の音楽世界は好き嫌いがハッキリと分かれる、とてもクセの強いものです。それが故に、一度モンクにハマると簡単には抜け出せない。「モンクしか認めない」という狂信的な信者も存在します。
演奏だけでなく見た目も個性的。スーツに似つかわしくない毛糸の帽子をかぶり、ピアノを弾く右手の小指には大きな指輪をはめ(演奏しづらいだろうに・・・)、無表情で訥々とピアノを弾いていたかと思うと、突然ピアノから離れステージ上をウロウロしはじめる。
そんな変人、セロニアス・モンクのことが、ぼくは大好きなんです。モンクは単なる変人ではなく、ジャズの求道者だった。まるで修行僧のようにストイックに己とジャズに向き合い、自分にしか出せない音、自分にしか作れない音楽を追求し続けた。ただそこに立っているだけで、ジャズを感じさせた。モンクは言いました。「天才とは最も自分らしい人間のことだ」と。
そんなモンクの音楽は誰にも似てなくて、とても変わっています。でも、決して難しくはありません。ヘンテコリンだけど、意外なほどにポップで、キャッチーなんです。だからジャズ初心者にも、聴きやすいと思います。
モンク後年の作品「アンダーグラウンド」は、そんなモンク作品の中でも特に聴きやすいアルバムです。彼の代表作としてよく挙がるのは「ブリリアント・コーナーズ」や「セロニアス・ヒムセルフ」だけど、これらは初心者にはとっつきにくい。
「アンダーグラウンド」のほうがずっと聴きやすいです。ジャケットも最高でしょ(グラミー賞の最優秀アルバム・カヴァー賞を獲得)。ちなみに村上春樹氏もモンクのことが大好きで、このアルバムのことも気に入っているそうです。
チェットベイカー・シングス
チェット・ベイカー
もしかしたらアナタは『ふんっ、こんな女性ウケのいいヤワな音楽なんて俺は聴かん。なめてもらっちゃ困る。俺が聴きたいのはもっと汗臭くて硬派な漢ジャズや。だいたいジャズに歌声なんていらんやろ。』と思うかもしれない。それもひとつの見識です。
しかしジャズにはいろんな顔があり、チェット・ベイカー・シングスのように、甘くせつない面もまた、ジャズなのです。しかもジャズ初心者の入門盤としても強くお勧めできる、キャッチーな聴きやすさを伴った本物のジャズなのです。
このアルバムでチェット・ベイカーは、歌とトランペットを交互に披露する。つまり歌を歌ったあと、間奏としてトランペットも吹くんです。そのトランペットの丸みを帯びた音色と素朴なフレージングは、何度聴いても聞き飽きません。
そしてもう一人、このアルバムで重要な役割を担っているのが、ピアノのラス・フリーマンです。チェットの歌声にそっと寄り添うやさしいタッチのピアノが、このアルバムを一段上のレベルに押し上げています。
晴れわたる青空の下、さわやかな風に吹かれているような気持ちになれる「That Old Feeling」。海に沈む夕日を眺めながら、昔のことを思い出しているような「I’ve Never Been in Love Before」など、聴きどころは満載。このレコードを再生すると、部屋の中の空気がさっと変わります。
この10枚を繰り返し聴きましょう。
さて、ジャズ初心者が聴くべき10枚をご紹介しました。ジャズを好きになりたいけど、なかなか好きになれない貴方。まずはこの10枚を聴いてみてください。
ただですね、これらをちょろっと聴いてピンとこないからといって諦めてはいけません。前述のように、ジャズには訓練が必要です。
ちゃんと耳をすませて、己の感性を研ぎ澄ませて、繰り返し繰り返し聴きましょう。いつか突然「あ、わかった!」と思える瞬間が、必ずやってきますから。