40歳になったらジャズを聴こう

管楽器の音に抵抗があるジャズ初心者は、ジャズギタリスト・ウェス・モンゴメリーの名盤フルハウスから聴きはじめよう

初心者におすすめのジャズ
ウェス・モンゴメリーのフルハウス

Full House

Wes Montgomery

ジャズ初心者にとっての大きな障壁は、ズバリ管楽器の音でしょう。トランペットの音やサックスの音は、はじめのうちは耳障りに感じます。

これはもう繰り返し聴いて管楽器の音に慣れるしかないんだけど、それにはどうしても時間がかかりますよね。それならギターから入ろうぜ!ということで、このアルバムです。

ギターの音なら、みんな抵抗ないでしょ。

このアルバムでのウェス・モンゴメリーのギター演奏は、とにかくかっこよくてゴキゲンです。ロックミュージックのギターソロと、同じような感覚で聴けると思います。

ぼくもジャズ初心者の頃、これをよく聴きました。A面B面どちらも良い。

A面では特に「BLUE ‘N’ BOOGIE」がすばらしい。

このアルバムのハイライトのひとつ。疾走感があり、メンバー全員がぐっとヒトカタマリになって、実にスリリングな演奏を聴かせてくれます。

ジョニー・グリフィンのソロは見事です。

終盤で「テレレレー」を繰り返すところで、お客さんも「いぇーい」となり、そこからウェス・モンゴメリーのギター、ウィントン・ケリーのピアノと短くリレーをし、最後はドラムの短いソロを経て一気にクライマックスへと向かう。この締めの展開が、本当にカッコイイのだ。

B面もいいんだなあ。

COME RAIN OR COME SHINEは素敵で、いつ聴いてもちょっとせつない気持ちになります。

ポール・チェンバースのベースがね、とてもよく唄ってます。唄うウォーキング・ベースを弾かせたら、チェンバースの右に出る者はいません。

そしてラストのS.O.S.は、文句なしにかっこいいナンバー。

とにかく聴けばわかる。本当にかっこいいから。

ジャズに精通してくると「ああ、このメンバーならカッコよくなって当然だよな」とわかります。そう、メンバーが良いのだ。

ピアノはウィントン・ケリー。ぼくはこの人のピアノが大好きなんだ。

ウェス・モンゴメリー・フルハウスのライナーノーツ

Full House SMJ-6069 STEREO

  • Wes Montgomery(Gt)
  • Johnny Griffin(ts)
  • Wynton Kelly(p)
  • Paul Chambers(b)
  • Jimmy Cobb(ds)

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