40歳になったらジャズを聴こう

エルヴィン・ジョーンズの「ライヴ・アット・ザ・ライトハウス」は、リーブマンとグロスマンの凄まじいサックスが味わえる、究極の70年代ジャズアルバム!

硬派ジャズ
ライヴ・アット・ザ・ライトハウス

Live At The Lighthouse

ELVIN JONES

このレコードをはじめて聴いた時、度肝を抜かれました。こんなカッコイイジャズレコードが存在したのかと驚きました。ジャズ名盤100などで紹介される有名どころとは、明らかに一線を画したジャズがここにあります。

この「Live At The Lighthouse」は、ドラマーであるエルヴィン・ジョーンズ名義のライブ盤ですが、聴きどころはスティーブ・グロスマンとデイブ・リーブマンのダブルサックス。彼らが縦横無尽に吹きまくっていて、めちゃくちゃカッコいいのです。

このレコードはサックスプレイヤーたちのバイブルらしく、プロのジャズミュージシャンもこのレコードを聴いてフレーズ研究したそうです。

エルヴィンのドラムはいつものごとく最高だし、ジーンパーラのベースもブンブン鳴っていてご機嫌です。これは絶対、大きな音で聴いて欲しいなあ。

録音されたのは1972年。ロックが非常に盛り上がっている時代です。このレコードにもロックの影響というか、ロック的なエッセンスが感じられます。けれどもそれは、マイルスやハービーハンコックの「電気化」とは違い、あくまでも従来のアコースティックジャズ形態のまま、ロックのエネルギーや雰囲気を取り入れた進化系ジャズなのです。たまにオルタナティブな香りすら感じます。

録音された日はエルヴィンの誕生日で、曲の冒頭でお客さんが「ハッピバースデーエールヴィーン」と歌うところがあります。エルヴィンの白い歯が頭に思い浮かぶほっこりシーンですが、そんな空気をいきなりグロスマンとリーブマンのサックスが切り裂き、激しいテーマへとなだれこむ「Sweet Mama」のカッコよさは異常です。

普通のジャズでは物足りない人、熱いジャズが聴きたい人、ロックが好きな人、アバンギャルドだけどちゃんと音楽性が感じられるジャズを探している人、とにかくこのエルヴィン・ジョーンズの「Live At The Lighthouse」を聴きましょう。人生が変わります。

ライヴ・アット・ザ・ライトハウス
ライヴ・アット・ザ・ライトハウス

Live At The Lighthouse BN-LA015-G

Elvin Jones(ds)
Gene Perla(b)
David Liebman(ts)
Steve Grossman(ts)

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